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「ノーコードによる開発が流行っていると聞いた。本当にプログラミングなしでアプリが作れるの?」
そのような人向けにこの記事では、ノーコードとは何か、メリット・デメリット・今後の開発や社会に与える影響について解説します。
ノーコードでの開発に興味がある人はぜひ参考にしてください。
この記事は現役エンジニアによって監修済みです。
この記事の目次
プログラミング不要のノーコード(Nocode)とは
プログラミング不要でアプリやWebサービスが開発できる、ノーコード(Nocode)とは何か。
ノーコードという言葉を初めて聞いたという人向けに、まず概要について解説します。
ノーコードはコーディングなしでWebサービスやアプリを開発する方法
ノーコードは、プログラミングを行う際にコーディングなしで開発する方法です。
プログラミングに必要な「コードを書く(コーディング)」を行わないので、「ノーコード(コードなし)」。とてもわかりやすいですね。
初めて聞くと「プログラミングなのにノーコード?どういうことだろう?」と思うかもしれませんが、じつはそのままです。
広く考えると、WordPress・Shopify・Base・STUDIOなどもノーコードに分類できます。
ノーコードには開発ツールが必要
ノーコードは開発ツールを利用して、Webサービスやアプリの開発を行います。
すでに用意されているテンプレートを選び、パーツをドラッグ&ドロップで組み立てて開発を行うものが多いです。
それぞれのプラットフォームでできることや特徴が異なる点が、通常のプログラミング言語の開発と大きく異なる点と言えるでしょう。
フロントエンドに特化したおもな開発ツールは、以下の通りです。
- Glide
- Adalo
- Bubbleなど
バックエンドまでいじれるおもなノーコードプラットフォームは、以下の通りです。
- Airtable
- Spider Proなど
コードを書くことなくアイディアを
形にすることができるノーコードのサービスたち✅アプリ開発
・Bubble
・Glide
・Adalo✅ウェブサイト構築
・Webflow
・STUDIO
・Wix✅ECサイト構築
・shopify
・BASE✅データベース系
・Airtable
・kintone✅iPaaS系
・Zapierその他Integromatなど多数
— ひぐち@セクシーノーコーダー (@h1guchi) August 7, 2020

ノーコード(Nocode)で開発を行うメリット
ノーコードで開発を行うメリットについて解説します。
開発からリリースまでスピーディーに行える
ノーコードは、スピーディーに開発が行えることが大きなメリット。
通常のプログラミングで開発を行う方法で3ヶ月以上かかるものも、ノーコードだとより短期間で開発が行えます。簡単なものなら1日でリリースできる場合もあります。
イメージを直感的に形にできる
ノーコードはイメージを直感的に形にできるので、さまざまな業界・業種のWebサービスやアプリの開発に対応できます。
プログラミングのスキルやITの知識があまりない人でも、ノーコードならWebサービスやアプリの開発が可能。
制作を依頼する資金がない人やプログラミングができない人でも、アイディアがあれば新たなビジネスにチャレンジできることは大きなメリットです。
無料で始められる開発ツールが多い
ノーコードの開発ツールは無料プランが用意されているものが多いです。
Glide・Adalo・Bubbleといった人気のノーコードプラットフォームは無料でスタートできます。
制限はありますが、「まずはアプリをリリースしてみたい」といった目的であれば無料でも十分に制作が可能。
初期投資のコストを抑えて、イメージを形にできるのはノーコードの大きな魅力と言えるでしょう。
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ノーコード(Nocode)で開発を行うデメリット
ノーコードで開発を行うデメリットについて解説します。
開発ツールごとにできることが違う
開発ツールに用意されている機能がベースになるため、選ぶ開発ツールによっては、やりたいことができない場合もあります。
初心者にとっては、どの開発ツールを選べばよいか判断するのは困難です。そのため、自分がやりたいことがじつはできないという事態に陥る可能性も。
最初から完璧を求めずにトライアンドエラーを繰り返しながら、少しずつ自分の目標と近づけていく努力が求められるでしょう。
自由度はプログラミングに比べると低い
上述の内容と関連しますが、自由度は開発ツールに左右されます。そのため、プログラミング言語を使ったコーディングを行う開発と比較すると自由度は低いです。
実際にリリースしてから「もっとこんなことがやりたい」が実現できずに、手詰まりになる可能性もあります。
そして高機能な開発ツールであっても、どうしても限界はあるということは覚えておきましょう。
デメリットを解消するローコード(LowCode)という選択肢もある
ノーコードの自由度の低さというデメリットを解消する、ローコードという選択肢もあります。
大枠をノーコードで進めて、必要に応じて最低限のコーディングを行うというアプローチです。
しかし、このようなローコードの開発ツールはまだわずか。そして、ノーコードの最大のメリットであるスピーディーな開発ができないという課題もあります。
現時点では、ノーコードの方が魅力的ですが、今後ローコードを組み合わせたサービスが成長することは十分に考えられます。
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ノーコードが今後の開発や社会に与える影響は?
ノーコードは、今後のサービスやアプリ開発にどのような影響を与えるのでしょうか。
現状や調査会社の予測からその可能性について解説します。
スタートアップやベンチャーと相性がよい
スピーディーかつ、ローコストでビジネスを形にできるというノーコードの特徴は、スタートアップやベンチャーととても相性がいいです。
ノーコードはMVP(Minimum Viable Product)を作るのにとても適しています。MVPとは「実用最小限の製品」という意味。
スタートアップやベンチャーがノーコードによる成功事例を増やしていくと、一般的な認知も高まっていくでしょう。
ローコード開発プラットフォーム市場は大きな成長が見込まれている
ノーコードを含むローコード開発プラットフォーム市場は、P & S Intelligenceによると2020年から2030年の間に31.1%の CAGR(年平均成長率)が見込まれると予測しています。
実際に、2019年はノーコード関連のスタートアップの大型資金調達成功が相次ぎました。Bubbleは630万ドル、AppSheetは1,500万ドル、Webflowは7,200万ドルなど。
GoogleはAppSheetを2020年1月に買収しています。マイクロソフトはPowerAppsをプッシュ。
AmazonはAmazon Honeycode、Appleは子会社のClarisがノーコード開発ツール「Claris Connect」をリリース。
このような事実から、大手IT企業やベンチャーキャピタルがノーコードに注目していることがよくわかるでしょう。
新型コロナウイルスの影響で需要が拡大している
新型コロナウイルスの影響で、ノーコード・ローコードの需要は拡大しています。
例えば、ニューヨークではUnqorkを使って、対応ポータルサイトを短期間で作成。200万食以上の食事の提供、医薬品の寄付の受け入れなどを実現しました。
このような対策に役立つだけでなく、テイクアウトをアピールしたい飲食店、ECを始めたい小売店からの需要なども見込めるでしょう。
企業のDX(デジタルトランスフォーメーション)の課題解決に役立つ
企業が抱えるDXのための課題解決にノーコードは役立つ可能性が高いです。
日本の企業でDXが進まない要因として、システムのブラックボックス化やIT人材の不足などが挙げられます。
ユーザー企業としてITベンダーにシステム開発を依頼。技術的なサポートを丸投げすることで、ユーザー企業内では誰も触れないブラックボックスと化しているケースも少なくないでしょう。
また、そのような開発を自社で行うとなると、コーディングができる人材が確保できないという問題にぶつかります。
しかし、ノーコードによってコーディングスキルなしで非エンジニアでもシステム開発が行えれば、そのような問題は解決が可能です。
さらに業務分析、課題の洗い出し、改善策の実施、システム化といったプロセスにフォーカスできるというメリットもあります。
黎明期のノーコード(Nocode) 体験してみることが大切
ノーコードはまだ黎明期。本当にビジネスに役立つのか疑う人もいますし、ただの既存技術に名前をつけたバズワードと批判する人もいます。
しかし、大手IT企業が力を入れていることやさまざまな可能性を秘めていることは事実です。
関心を持った人は、まずノーコードによる開発を体験することをおすすめします。
ノーコードの開発ツールの利用は時間も費用もあまりかからないので、新たな技術にキャッチアップするという感覚でチャレンジしてみましょう。