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「ニートとフリーターって何が違うのだろう」
「ニートから正社員に就職したいけど、まず何から始めたらいいのだろう」
この記事では、そんな疑問や不安を抱えている人に向けて、ニートの定義や正社員就職を目指す方法を解説します。
この記事の目次
そもそも「ニート」とは?フリーターとの違い
まずはニートの定義から確認しましょう。
ニートの定義
そもそもニートはブレア政権下(1990年代末)のイギリスで生まれたとされる言葉。
英語表記は「NEET:Not in Employment,Education or Training」で、「就業せず、学校教育を受けず、就業訓練を受けていない人」のことを指します。
またコトバンクによると「ニート」は以下のように示されています。
非労働力人口のうち,15〜34歳の未婚で,就業せず,職業訓練,就学,家事や家業の手伝いもしていない者を指す造語。
出典:ニートとは|コトバンク
フリーターとの違い
「定職に就かない人」と考えると、「ニート」と同様の言葉で「フリーター」を思い浮かべる人もいるでしょう。
コトバンクによると「フリーター」は以下のように示されます。
定職に就かず、アルバイトで生計を立てる人。
前述したように、ニートはそもそも就業しておらず、就業訓練も受けていないことから就業の意思も低いとみなされます。しかしフリーターは定職でなくともどこかしらで働いて生計を立てている点に違いがあります。
つまり「働いているか」「働く意思があるか」が、ニートとフリーターとの大きな違いと言えるでしょう。

なぜニートになるのか
人それぞれ、さまざまな理由からニートになります。
2019年に総務省から発表された労働力調査(速報値)によると、非労働人口のうち就業希望者の非求職理由が挙げられています。
これによると以下が主な非求職理由です。
- 近くに仕事がありそうにない
- 自分の知識・能力にあう仕事がありそうにない
- 勤務時間・賃金などが希望に合う仕事がありそうにない
- 今の景気や季節では仕事がありそうにない
- 出産・育児のため
- 介護・看護のため
- 健康上の理由のため
またこれらに加え、大学や高校を卒業後ニートになった人の理由としては以下のようなものも挙がるでしょう。
- 就職先が見つからなかった
- 資格勉強のための学校に通うため
- 働く自信がない
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ニート期間が長引くと就職に不利と言われる理由
ニートになるつもりはなくても、「いつの間にかそんな状態に陥っていた」という方もいるでしょう。
「いずれは働くつもりだったのに…」という方もいるかもしれません。
しかし、一般的には「ニート期間が長引くと就職に不利」という風潮があります。
転職活動でもブランクがあると不利
転職活動では、一旦会社を辞めてから転職が決まるまでにブランクができるケースも多いです。そのような場合、「半年以上の空白期間があると黄色信号」と言われることも。
実際にワークポートで実施された「採用担当者のホンネ調査」によると、「職務経歴におけるブランク期間があると不利になりますか?」の質問に対し9割が不利になると回答し、中でも約半数の採用担当者が「半年以上のブランクがあると不利」と回答しています。
しかもこれは就業経験がある場合。大学や高校を卒業してそのままニートになった場合はさらに条件が厳しくなるでしょう。
いずれにせよ空白期間は短いのに越したことはありません。
ブランク期間中に何をしていたか?
前出の調査では「不利にならない」と回答する人もいましたが、以下のようにも答えています。
- 能力で判断する
- ブランクよりスキルを重視する
- ブランク期間に何をしていたかによる
つまりブランクがありつつ就職活動をするには、ブランクに負けないスキルを証明できたり、ブランク期間中に何か仕事に活かせるような活動をしていたりする必要があるでしょう。
公的な就職支援の中には年齢制限があるものも
代表的な若者向けの公的支援サービスとして、以下の2つがあります。
- 地域若者サポートステーション:全国の都道府県に必ず設置
- ジョブカフェ:都道府県が主体的に設置
まず「地域若者サポートステーション」ですが、こちらの対象は15〜39歳です。
「ジョブカフェ」は全体として年齢制限があるわけではありません。しかし、例えば「東京しごとセンター」であれば「ヤングコーナー(29歳以下)」としていたり、「かながわ若者就職支援センター」は「39歳まで」としていたりします。
このほか「44歳以下」を対象する地域などもあり各都道府県によって差はあるものの、30代のうちに利用したほうが選択肢は広がるでしょう。
エージェントを利用しても転職成功率が低い可能性も
転職エージェント登録時に年齢制限を設けられていることはまずありません。しかし各社の転職成功実績を見ると、20代や30代の人が中心になっていることがわかります。
以下に転職成功実績を公表しているサービスの年齢層を引用します。
リクルートエージェントによると、転職決定者のうち25歳以下と30歳までが58%を占めており、30代(31〜40歳)はあわせて36%、40代(41〜50歳)は5%、51歳以上は1%となっています。
出典:みんなは何歳で転職している?転職成功者の年齢調査(2019年上半期)
出典:みんなは何歳で転職している?転職成功者の年齢調査(2019年上半期)
年齢の内訳を見ると、最も割合が高いのは「25~29歳」の39.6%、次いで「30~34歳」の23.3%、「40歳以上」の14.0%が続きます。
これは年齢が上がるほど求められる経験や実績が大きくなり、そのような転職市場におけるニーズに対応できる人材でないと転職を成功させられないのが原因と考えられます。
ニートから就職することを考えたらまずやるべきこと
ニートから就職を考えた際に、まずやるべきことを紹介します。
外に出る
これまで周囲からの「まだ働かないのか」という指摘に耐えかね、あまり外に出ない生活をしていた人もいるでしょう。そのような場合は外に出ることからスタートしましょう。
天気が良い日、悪い日、どんなときでも構いません。
一度踏み出せば、あとは少しずつ変化していきます。外に出れば疲れやすくなり、疲れれば寝られるようになります。外に出る時間を日中に合わせられるようになれば、夜に疲れて寝付けるようになり、生活が整いやすくなります。
また、人と会うことで仕事を見つけるきっかけとなることもあります。積極的に外に出て人と会うことを意識しましょう。
生活習慣を整える
就職すると就業時間があり、それに合わせて自分の生活スタイルを整える必要があります。
アルバイトから始めるにしても、決められたシフト時間に出勤できるようにしなければなりません。まずは朝起きる時間を決めて、少しずつ日中動けるような生活スタイルにシフトしていきましょう。
こちらも少しずつで構いません。まずはいまの起床時刻から1時間早めることからはじめましょう。13時に起きていたのであればそれを12時に。そして11時、10時と少しずつ午前中に起きられるようずらしていきましょう。
インターネットから少しずつ離れる
働かない間、インターネットの世界にのめり込んでいた人もいるでしょう。
誰もが居場所を見つけやすい世界でもありますが、そこから離れて外の世界にも居場所を見つけるべきときがあります。それが今だと考え、インターネットの世界から離れる時間を少しずつ増やしていきましょう。
インターネットには情報が溢れています。就職のために頑張ろうと思っても、そこにある情報だけを見ていると身動きが取れなくなることもあります。
スーツを一着準備する
外に出る習慣が身についたり生活習慣が整ったりしたら、続いては就職活動用のスーツを準備しましょう。
新卒採用時に使っていたものがあるかもしれませんが、新調するのをおすすめします。なぜなら体型が変わっていたり、流行が変わっていたりすることがあるからです。
スーツを新調するのにあわせて、身だしなみも整えましょう。明るすぎる髪色は暗く染め直し、長さも適度にカットして清潔感を与えられるようにします。
ここまで来れば、本格的な就職活動スタートまであと一歩です。
アルバイトからでもOK
ニートからいきなり正社員就職を目指すのは、正直厳しい道と言われています。
そもそも一般的な転職活動でもブランクがあると厳しい世界。企業での就業経験がなくニートを続けていた場合はさらに難しいことは理解したほうがいいです。
そのため、一旦「働く経験を得る」ということで、アルバイトから働きはじめる選択肢も持ちましょう。
「この条件なら自分でも働き続けられそう」と思えるようなアルバイト求人を探し、応募することからはじめませんか。アルバイト経験から働く楽しさ、やりがい、自分で収入を得られる喜びを感じましょう。
ニートが就職を成功させるには
ニートが本格的な就職活動を行う上で押さえるべきポイントは何でしょうか。
ここでは5つのポイントで解説します。
自己分析をしっかり行う
就職活動では自己分析を行うことが非常に重要です。
まずは今の自分の状態を見つめ直し、「なぜ今ニートから脱却しようと思ったのか」「就職活動を成功させて目指したいものはなんなのか」といった要素から考えましょう。
これらの点を掘り下げていくうちに、「就職先に求めるもの」「働く中で叶えたいもの」が洗い出されていくでしょう。
「早く就職したい」と感じる人の中には、自己分析を行うことが遠回りに感じる人もいるかもしれません。しかしこの段階をしっかり踏むことで、就職先とのミスマッチを防げます。
自己分析の重要性や具体的な方法は以下の記事も参考にしてください。
自分を大きく見せない
就職面接では「ニート期間中に何をしていたか」を尋ねられたり、ブランク期間がある分それなりのスキルを求められたりします。
しかし、だからと言って自分を大きく見せたり、ないスキルをあるように見せたりするのは避けましょう。
万が一誤魔化せたとしても、入社してからスキルがないとわかると経歴詐称とみなされる危険性があります。それよりも正直にいまの自分について答えたほうが確実にプラスになります。
働く意思を見せる
採用側がもっとも恐れるのは、採用後にすぐに辞めてしまうことです。
リクルートの就職みらい研究所がまとめた「就職白書2019」によると、1人当たりの中途採用コストの平均は84.8万円。すぐに辞められるとこのコストが水の泡になるようなものですから、「すぐに辞めてしまわないか」という点は慎重に見られると理解しておきましょう。
特に前職歴がないニートだと「働き続けられるのか?」「組織に属して働ける能力はあるのか?」といった点が不安要素としてつきまといやすいです。
これらの点を面接などで払拭できるようアピールする必要があるでしょう。
そのためには「なぜ今までニートとして生活していたのか」を反省点を踏まえ説明し、「就職したらどのような働き方をしたいのか」も説明する必要があります。
ニート生活を振り返るのは人によっては苦しいことかもしれませんが、就職を目指すには乗り越えるべき壁でしょう。
資格や専門スキルを取得する
ブランクがあっても就職を成功させるのは、「それなりのスキルを持っている」と評価される人です。
しかし前職歴がないニートの場合、実務経験の中で得たスキルを証明できません。ではどうすればいいのでしょうか。
そこで役立つのが資格です。実務経験で得られるスキルには劣るかもしれませんが、客観的なスキルの証明として評価される可能性があります。
以下の記事では仕事に使える資格を紹介しています。このような資格を取得し自信をつけてから、就職活動を行う選択肢もあります。
→資格取得マニアならないために|本当に仕事に使える資格はこれだ!
転職サポートを受けられる専門スクールも
就職活動と専門スキル習得を同時並行する方法もありますが、相当な努力が必要です。
しかし専門スクールの中には転職サポートを受けられるものもあるため、同時並行を考えている人はそのようなスクールへの通学も検討してみましょう。
就職するなら選考対策もしっかりと行うべき
この記事では、ニートから就職を目指す際にまずやるべきことを解説しました。
実際に本格的に取り組むには、より具体的な対策が必要になってきます。
以下の記事では就職支援サービス・採用されやすい職種・面接で空白期間を聞かれた時の対処法などを解説しているので、ぜひ参考にしてください。