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NewsPicksに未経験からエンジニア転職した元メーカー社員。1年間意識し続けた「コンフォートゾーンを超える働き方」

作成: 2018.04.20 更新: 2019.06.13

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2013年9月にリリースされた、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」。

2017年3月には、ニューズピックスとDow Jonesで合弁会社「NewsPicks USA, LLC」を設立、11月には米国版NewsPicksをスタート。厳選されたグローバルメディアから配信される経済ニュースを世界のトップリーダーらが投稿するコメントと共に読むことで、多角的にニュースを読み解くことができます。

そんなNewsPicksのシステムの裏側を支える1人が、NewsPicksのサービス開発を手がける長野拓義(ながのたくぎ)さん。元々は合成繊維メーカーに務める正社員でした。
長野さんは全くのプログラミング未経験から最短10週間でエンジニア転職を実現するTECH::EXPERTを受講。NewsPicksが元々大好きで、受講中にはクローンサイトを独力で開発。

卒業後は、同サービスを運営する株式会社ニューズピックスに入社しました。入社から1年3ヶ月が経過したいまはNewsPicksの開発、運用を行っています。

凄腕のエンジニアが揃うNewsPicksの開発チームで、実務未経験から日々仕事に挑む長野さんは、スキルを磨くためにどんな努力を重ねてきたのでしょうか。

また、長野さんの働きぶりは、同じチームで働く上長の方にはどのように映っているのでしょうか。

株式会社ニューズピックスのエンジニアで、技術書の出版経験も持つ醍醐竜一(だいごりゅういち)さん。そして長野さんに、お話を伺いました。

「どうせプログラミングを学ぶなら、自分が好きなものを作りたい。」未経験からNewsPicksにエンジニア転職

――株式会社ニューズピックスとは、どういう企業なのでしょうか。

醍醐株式会社ニューズピックスは、ソーシャル経済メディア「NewsPicks」を運営しています。ニューズピックスは、株式会社ユーザベースの子会社に当たります。

NewsPicksの特徴はB to C 向けのニュースアプリであることと、プラットフォームとして国内外のメディアのニュースを配信するだけでなく、自社内にも独自の編集部を設置。オリジナル記事の配信も行っていることです。

B to Bのサービスとしては、企業・業界情報プラットフォーム「SPEEDA」を提供しています。企業・業界データ・M&A情報などを一括でまとめており、企業・業界のファンダメンタル分析などにご利用いただいてます。

そのほかにも、2016年12月にはユーザベースグループとなったジャパンベンチャーリサーチ社が提供している日本最大級のスタートアップデータベース「entrepedia」、そして2017年5月にリリースしたB2Bマーケティングプラットフォーム「FORCAS」も提供しています。

――長野さんと醍醐さんの、それぞれの業務内容を教えてください。

長野サービス開発を担当しています。社内ではSRE(Site Reliability Engineering)チームに所属し、幅の広い仕事を担当させてもらってます。

具体的にはアプリ開発、サーバーサイド実装、インフラ周りの整備などをしています。

醍醐長野と同じSRE(Site Reliability Engineering)チームでエンジニアをしています。

例えばNewsPicksの機能はクラウドサービス上で運用されているのですが、そのメンテナンスを行ったり、不具合の修正をします。もちろん、開発も行います。

――長野さんはTECH::EXPERTにてNewsPicksのクローンサイトを開発。卒業後はニューズピックスに入社しました。元々、ユーザーとしてNewsPicksが大好きだったそうですね。

長野はい。ちょうどTECH::EXPERTの受講を始める頃に、使い出したアプリの1つがNewsPicksだったんです。

ダウンロードして、すぐにプレミアムサービスに登録しました。

アプリ自体が使いやすいですし、記事が面白くて。本数もたくさんあるので、読んでいて楽しかったんです。

どうせプログラミングを学ぶなら、自分が好きなものを作りたい。そう思って最終課題でNewsPicksのクローンサイトを作り、転職活動でもニューズピックスを受けました。

――入社から1年ほど経ちましたね。

長野そろそろ1年3ヶ月くらいになりますね。ニューズピックスは本当に毎日、新しいことに挑戦し続けられる環境だと感じてます。

NewsPicksのベテランエンジニアが感じた驚き「長野のことを普通にキャリアが長いエンジニアだと思っていた」

――醍醐さんから見て、長野さんのエンジニアとしての特徴や優れた点はどういったものだと感じていますか?

醍醐これまで私はエンジニアとして、多くの新卒や中途の方を見てきました。その中でも長野は、最もチャレンジ精神が旺盛なエンジニアの1人だと感じてます。

実務未経験からスタートしてまだ1年3ヶ月ということですが、それだけキャリアが短いということはあとから知りました。長野のことは普通にキャリアが長いエンジニアだと思っていたんです(笑)。

もちろん、まだまだ分からないことも多いとは思います。でも経験したことがないことにも、長野は果敢に食らいついていきます。その姿勢が素晴らしいです。

――実務未経験者の採用は、企業にとっては「ポテンシャル採用」に当たります。社内で研修やフォローアップ体制などは用意していますか?

醍醐入社される方には、弊社のテックリードから課題を提示しています。それらをクリアすることで、業務と並行するようにして勉強を進めることができます。

ただ弊社の場合、0からすべてを会社で教育するというよりは、自ら学び成長する「自走できるエンジニア」を求めています。テックリードから提示する課題も同様です。

代わりに、自由度は高いです。経験豊富なエンジニアが大勢いる環境ですので、開発していて分からないことが出てきたら、まわりの人に聞けば大抵解決します。実践を通じて、スキルを伸ばしていけるのは間違いないです。

長野僕の場合、入社から今日に至るまで「やったことの無い言語」にしか触れてこなかったです(笑)。開発で使用する言語は、メインがJava。iOS向けにSwift、Android向けにKotlinです。フレームワークは個々のチームによって、それぞれのプロジェクトに対して適切なものを使っています。

TECH::EXPERTで学んだ言語はRubyでした。使用している言語が違うため、学んだスキルを直接的に生かせはしませんでした。最初はそのことに少し不安もありました。

ただアプリケーションを1から作ったという経験、基礎は学んでいたので、徹底的に調べることで次第に新たな言語が身についていきました。

分からないことがあったら調べる。

家ではひたすら本を読む。

国内外問わず、様々な言語で書かれたすごいコードを見て学ぶ。ずっとこの繰り返しでした。

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メーカー時代にはできなかった、フレキシブルな働き方を実現「いつどの場所で働いても自由」

――長野さんは、前職で大手の合成繊維メーカーに勤務されていました。実務未経験でのエンジニア転職に対し、待遇が下がるリスクは感じませんでしたか?

長野そうしたリスクよりも「プログラミングをしたい」という素直な欲求が上回りました。

プログラミングをしたいのに、それとは全く関係の無い仕事をずっと続けていく。その方が「人生」という長いスパンで考えると、よほど大きなリスクだと思えたんです。

――前職と今では、待遇や労働環境はどう変わりましたか?

長野前職に比べ、とてもフレキシブルな働き方ができるようになりましたね。

しっかりと責任感を持って仕事をすれば、いつの時間にどの場所で働いても自由という風土が根付いてます。僕にとって、このワークスタイルは本当に働きやすいです。

前職のメーカーでは朝の出社時間が決まっており、朝礼をし、何時までは働かないといけない・・・という「コアタイム」が厳密に管理されていました。いまの仕事のような柔軟性は無かったです。

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入社から1年3ヶ月。伸びたスキルはプログラミングと「IT業界での働き方」

――入社後、長野さんが一番最初に手がけた仕事はどういうものでしたか?

長野1番最初は、アプリケーションのバグ修正です。またアプリ全体の仕様を正確に把握し、理解を深める目的で、ユーザーからの問い合わせ対応もやりました。

――仕事に対する緊張はありませんでしたか?

長野:なかったですね。緊張という意味では、いまの方がよほど緊張してます(笑)

――入社から1年3ヶ月で、それだけ手がける仕事が大きなものになったんですね。

長野:そうですね。役職自体は入社時と変わらないのですが、ポジションは少し上がりました。

1年3ヶ月前と比べると、いろいろな開発経験を積んだことでエンジニアとしてのスキルも伸びたと思います。

スキルというのは、単なるプログラミングの知識を指すものではなく「IT業界での働き方」自体を指します。僕にとってはエンジニア転職はおろか、IT業界で働くことも初体験だったんですよ。

入社して、初めて知ったIT用語も沢山あります。

本当に何から何まで、学ぶことばかりの1年3ヶ月でしたね。

ポジションが上がるに従って、仕事への責任も大きくなります。良い意味での緊張感を持って、毎日仕事をしています。

特に、個人的に力を入れているのはサーバーサイドの実装です。自分の思い描く機能を、思い通りにコーディングできるようになってきました。このことには手応えを感じてます。

またお客様の声を拾い上げ、機能の改善を進めていくことに強いやりがいを感じます。NewsPicksには日々、色々な質問が寄せられます。質問が来るということは「お客様が困っている」ということですよね。

弊社のSREチームの大きな役割の一つは、こうしたお客様のお悩みを、アプリの機能改善を通じて解決することです。

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醍醐SRE(Site Reliability Engineering)という言葉は、実はまだIT業界全体でも定義が固まってはいないのが現状です。「SREとはこういう仕事をやる役職だ」と業界共通の定義があるわけではなく、会社ごとに業務内容が少しずつ違うんですよね。

弊社の場合はクラウドの安定的な運用や、それに伴うメンテナンス。サーバーサイドの追加機能の実装やパフォーマンス改善、お客様の要望に基づくアップデートなども手がけるというのが、SREの業務範囲となっています。

長野お客様が悩んでいるポイントはどこなのか。

その悩みは、機能改善によって解決できるのか。できるとしたら、どのように実装するのか。こうしたことを検証し、実装。成果に繋がると、本当に嬉しいです。

――「この人は凄い」と感じる同僚や先輩、部下などがいたら教えて下さい。

長野僕から見ると、ニューズピックスで働いているのは本当に凄い人ばかりです。その中でも、特に凄いと感じるのは、徹底したユーザー目線に立った開発を行う先輩エンジニアです。

エンジニアというのは、サービスをついつい「自分が作りたいように作ってしまう」人が多い職種だと個人的に思っています。でもその方は、そういうエゴが皆無です。ごくごく自然にユーザー目線に立った思考をし、開発を行っています。

僕自身も「ユーザー目線」は意識するように努めてはいますが、その先輩に比べるとまだまだです。

ユーザー目線で思考し続けることで、やがては考え方が自然に身につくのだと思います。僕はまだ「意識」しないと、そういう思考が十二分にはできません。早く先輩の域に達したいですね。

醍醐まず全体として技術レベルが高く、意思決定も早い組織だと感じてます。アイデアを出したり、議論するだけでなく「アクション」が早いですね。

そうした「アクションの早さ」や「能動性」の面で、私は長野のことを凄いと思います。

多くの場合、人は「自ら考え、自ら学び、自ら成長する」のはできないものです。私がこれまでに所属してきたほとんどの企業でもそうでした。大抵の人にとって勉強とは自らやるものではなく、受動的に教えてもらうものなんです。

その点、長野は「自ら学ぶ」という意識を誰よりも強く持っていると感じてます。

――能動的に勉強できるエンジニアは、実はそれほど多くないのでしょうか。

醍醐:絶対数や正しい比率は、正確には分かりません。ただ、私が見てきた限りではそうです。

それまでに教えてもらったことはする。でも未経験の範囲にチャレンジすることは少ない傾向があると思います。「やったことのある範囲」「教えてもらった範囲」に留まり続ける方は、非常に多いのではないでしょうか。

NewsPicksのエンジニア採用は、開発スキルと「価値観」を重視

――御社のエンジニア採用基準を教えてください。

醍醐弊社は「経済情報で、世界をかえる」というミッションを掲げ、その上でユーザベースの価値観である「7つのルール」というものを定めています。

この7つのルールは、同じ会社で働くメンバーがそれぞれの働き方を尊重しながらも、力を結集するために定めた共通の価値観です。エンジニア採用時には、開発スキルも重視しますが、それ以上にこれらのミッションや7つのルールとマッチした人かどうかという部分も見ていますね。

「コンフォートゾーンを超える」NewsPicksに入社した未経験からのエンジニア転職者が意識し続けたこと

――入社からの1年3ヶ月を振り返り、転職への後悔などはありませんか?

長野全くないですね。入社前に理想としていたような働き方ができていると感じてます。ある意味「予想通りの仕事」ができているとも言えますし、それが嬉しいです。

弊社には「挑戦」という文化があります。周りの先輩方は皆、やったことの無い仕事にチャレンジしたり、新たな仕事を作る事に挑んでます。僕もそうした先輩たちに追いつき追い越せの精神で、自分に負荷の掛かる仕事を積極的に引き受けてます。

自分に負荷が掛かる仕事をやるというのは、本当に楽しいですよ。簡単なルーティンワークを毎日やるばかりでは、仕事って面白くならないと思います。

ちょっとずつ自分に負荷をかけ、毎日少しずつ背伸びをするうちに、本当に背が伸びる。そんな感覚が、ニューズピックスでの仕事を通じて得られています。そのことに大きな喜びとやりがいを感じます。

醍醐今年の全社的な目標の一つに「コンフォートゾーンを超えよう」というものがあります。自分で自分に負荷をかけ、毎日少しずつ成長するというのは重要です。長野はコンフォートゾーン(※)を超えるという目標に向け、絶えず努力している人物だと思います。

長野はTECH::EXPERT出身とのことですが、これからエンジニア転職を目指す方に知っておいていただきたいのは「いまのベストプラクティスは、1年後にはそうではない業界だ」ということです。

エンジニアの世界の技術の移り変わりは激しいです。

TECH::EXPERTで学ぶ知識は、もちろん貴重なものだと思います。しかしその領域に留まり続けるのではなく「自走し、成長し続ける」という意識を持ち、常に新しい技術を学ぶ。そういう意識を持った上でIT業界に入ると、幸せに仕事ができると思います。
――醍醐さんは今後、長野さんにどのような働き方を期待していますか?

醍醐:長野はUX(User Experience)を重視した開発に強い関心を持ち、サーバーサイドからiOSまで勉強を重ねています。最近ではクラウドサービスの管理にも、スキルの幅を広げています。

将来的には、長野にはユーザー目線を持つフルスタックエンジニアとして「システムで分からないことがあれば、長野に聞けば解決するよね」という存在になってほしいです。SREチームの一員という枠に収まらず、会社全体に貢献する人材になることを期待しています。

※ コンフォートゾーンは「今の自分にとって快適な領域」。コンフォートゾーンを抜けると「ラーニング(勉強)ゾーン(またはストレッチゾーンと呼ぶこともある)」に突入。ラーニングゾーン(ストレッチゾーン)を抜けると「パニックゾーン」に入ります。コンフォートゾーンを抜けることで、自身のパフォーマンスは最大化されます。一方、パニックゾーンに入ってしまうと、生産性は上がりません。

エンジニアは「手に職がついたから一生食っていける」仕事ではない。大事なのは「学び続けるのが、好きなこと」

――TECH::EXPERTの受講を検討している方に、アドバイスをお願いします。

長野僕の経験から与えられるアドバイスは1つだけです。「悩むくらいなら、まずは行動する」ということを心がけてください。どんなことでも、まずは「行動する」のが一番大事だと思います。

その上でプログラミングについて言うならば、まずはコードを書き「自分は本当にプログラミングが好きか」「コードを書くのを楽しいと感じるか」を確認するのが大事だと思います。

もし好きでないなら、たとえプログラミングを身につけ、良い企業に転職できたとしても後々辛くなるはずです。そんな状態になってしまっては、自分自身も転職先の企業も不幸です。

だからこそ、まずはコードを書くのに挑戦してみてください。

例えばTECH::EXPERTを受ける前に、TECH::CAMPを受講。一つの教養として、プログラミングを試しに学んでみるのもおすすめです。

そこでコードを書くのが好きだと思えたら、転職保証のあるTECH::EXPERTで本格的にエンジニア転職を目指し、スキルアップを目指すと良いです。

醍醐仕事をする上で「その仕事が本当に好きか」というのは、本当に大事です。特にエンジニアは、一回プログラミングを身につければ「手に職がついたから、これで一生食っていけるぞ」という業種ではないので。常に学ばなければいけないし、最新技術にキャッチアップし続けなくてはいけないです。

当然、仕事ですから「常に楽しい」というわけにもいかないです。時には大変な思いもするかもしれません。

その大変な時期も含めて「プログラミングが楽しい」なら、その人にはエンジニアとしての素質があると言えると思います。技術を学び続ける日々を、刺激的だと思えるはずです。この業界での仕事を楽しんでください!

 

長野さんのTECH::EXPERT受講からニューズピックスに内定するまでのインタビューは以下をご覧ください。

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この記事を書いた人

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Kazuto Seki
音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、TECH::NOTEにジョイン。猫とウサギを飼っています。