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「未経験者の採用でエンジニア市場を拡大する」チームラボエンジニアリングがTECH::CAMPと取り組む採用革命

作成: 2018.01.12 更新: 2019.11.20

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いま、人材業界ではエンジニアは完全な「売り手市場」とされ、どの企業も優秀なエンジニアの採用に苦戦しているのが現状です。

そんな中、プログラミング未経験者に着目した独自のエンジニア採用を展開し、注目を浴びているのがウルトラテクノロジスト集団「チームラボ」のグループ会社、チームラボエンジニアリングです。

同社は未経験者の採用後に実施する社員研修にTECH::CAMP研修の導入を決定しました。

未経験者採用から実践的なプログラミング教育の実施までのサイクルを最短化した上で、今後も採用を活発に行う方針を固めています。

チームラボエンジニアリングがプログラミング未経験者の採用と教育に力を注ぐ理由について、チームラボエンジニアリング創業者の森山洋一さんに話を聞いてみました。

※TECH::CAMP研修は企業様のITに関する課題解決に取り組めるよう、プログラミングに限らずテクノロジー関連の研修サービスを提供しております。

<プロフィール>

森山洋一

チームラボエンジニアリング:創業者

1979年、東京都出身。文系出身で学生時代は米国留学などを経験。

社会人になると同時にプログラミングを学び始め、2007年チームラボに参加。Javaエンジニアとしてチームラボのファーストキャリアをスタートし、その後、ソリューション分野における大規模案件や新規立ち上げ案件のプロジェクトマネージャーを多数経験。2016年2月チームラボエンジニアリングを設立。

未経験者をあえて採用!チームラボエンジニアリングの狙いとは?

――チームラボエンジニアリングとは、どういう会社なのでしょうか?
チームラボエンジニアリングはチームラボのグループ会社で、同社のソリューション部門の開発を担当しています。

チームラボにはアートやプロダクトなど複数の事業がありますが、ソリューション部門ではクライアント企業の課題や要望を分析・調査し、システム設計やインフラ構築、ブランディングなど様々な施策を提供しています。

画像出典:チームラボエンジニアリング 公式ウェブサイト

そして、弊社では同部門向けにウェブサイトやスマホアプリの開発を行っています。

チームラボのソリューション部門は案件数が大きく伸びており、規模が拡大しているんですよね。正直、案件数の増加に対し、まったく人が足りていないのが現状です。

チームラボでも採用活動をしてはいますが、なかなか適任の方を見つけることができません。非常に専門性の高い経験者のみを募集しているので、なかなか難しいですね。

そこでチームラボエンジニアリングでは、未経験者の方も対象としたエンジニアの積極採用を進め、エンジニアの増員と事業の拡大を同時に進めています。

――チームラボとチームラボエンジニアリングでは、エンジニアの採用基準が大きく違うんですね。

かなり違いますね。チームラボは基本的に即戦力を採用します。

一方、チームラボエンジニアリングはプログラミング未経験者や初心者を採用し「育てる」ことを大事にしており、経験が浅い方でも開発に参加できる機会を提供したり、様々なスキルアップに向けたサポートをしています。

森山さんが手にしているのは「チームラボハンガー」。ハンガーにかかった服を手に取ると、後方のディスプレイにその商品のコーディネイトされた写真や動画が表示されます。

チームラボエンジニアリングがTECH::CAMP研修を導入した理由

――今回、御社がTECH::CAMP研修を導入するに至った背景をお教えください。

チームラボエンジニアリングは教育を重視している会社です。

ただ、現実問題として「多少プログラミングの知識がある方向けの教育」と「プログラミング未経験者向けの教育」は全然別物なんですよね。

社内で独自に教育を行ったこともあるのですが、プログラミングを文法レベルから教え込むのは簡単ではないです。エンジニアを育てるのは想像以上に大変だ・・・というのが正直な体感です。

ただ、だからといって採用の対象を経験者に絞るということはしたくはありません。未経験者の採用を通じ、エンジニア市場のパイを広げていくという方針に変わりはないです。そのために教育はやはり欠かせないです。

そこでプログラミングのベースとなる知識は、多くの研修実績があるTECH::CAMPの研修を通じて身につけるのが1番ではないかと考え、導入を決めました。

チームラボのオフィスには「teamLabCamera(チームラボカメラ)」が設置されています。デジタルサイネージとカメラ、モーションセンサーの組み合わせで手を翳すだけで撮影ができ、様々なエフェクトをかけた画像をfacebookにシェアできます。

――森山さんはチームラボエンジニアリング社で、多くのプログラミング未経験者の方の教育に携わってきたかと思います。未経験者がスキルを身につける上で、一番大事なことは何だと考えていますか?

やっぱり、学習意欲は必要ですよね。ものを創る楽しさを知っている人は、プログラミングを学んだ時にも身につくのが早いです。

――採用段階でも、学習意欲の強さはチェックしていますか?

もちろんです。学習への積極性に欠けると判断した方は、一切採用していません。

――TECH::CAMP研修に、どのようなことを期待しているかお聞かせください。

今回、TECH::CAMP研修ではPHPとJavaの研修を実施していただく予定です。研修がプログラミングの基礎知識を得る機会になれば良いですね。

※現在Java研修・PHP研修は新規お申込みを受け付けておりません

余談ですが、実はチームラボエンジニアリングの採用活動をしていると「TECH::CAMPに通っていました」という学生さんとお会いすることがよくあるんです。

――あ、そうなんですね!

ええ。特にRuby on RailsでのWebアプリケーション開発を学んだ方が、面接にいらっしゃることが多いですね。

チームラボの案件にはRuby on Railsを使用するものはそれほど多くなく、メインのプログラミング言語はPHPとJavaです。とはいえ、何か1つでもプログラミング言語を学んだ経験があれば、その他の言語を覚えるスピードは格段に早いです。

基礎をしっかり身につけるのは、スキルを伸ばす上で本当に大事なので、今回の研修もそういった機会になることを強く期待しています。

プログラミング未経験者の素質をどう見抜くのか?採用の際に担当者がチェックしていること

――チームラボエンジニアリング社の採用基準をもう少し詳しくお聞かせください。

何かしらのプログラミング言語を使用した成果物がある方は、ぜひ積極的に採用したいですね。開発の難易度は関係なく、自分で開発したことがあるというアクティブさが大事なんです。

もちろん専門性や得意分野は持っているに越したことはないです。ただ、弊社は「専門性の有無」にとらわれてはいません。どんどん新しいことを学んで、手がけられる分野の幅を広げていけるような人を求めているんです。

逆にプログラミングやIT業界に興味はあるけど、実際には全く勉強したことが無いという方は「会社任せ」な印象を受けます。

自分で学ぶ努力をせず、会社に勉強させてもらえば十分という姿勢の方では、こちらとしては採用に踏み出せないです。

――御社では全くのプログラミング未経験者の方を、エンジニアとしてポテンシャル採用したことはありますか?

いまのところは無いです。これまでは未経験者を採用する場合にも、授業や趣味などで多少なりともプログラミングをしたことがある方を対象としていました。

ただ先にも言ったように未経験者の採用は今後、積極化していきます。

そうした意味で未経験者を教育することは意義深いですし、TECH::CAMP研修への期待値も非常に高いです。

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経験者ではなく「プログラミング未経験者」を採用し、育てることの意義は一体何か?

――チームラボのプログラミング未経験者に向けた取り組みとして、興味深いのが「チームラボ オンラインスキルアップ」です。こちらはチームラボエンジニアリングではなく、チームラボが主体となって提供しているカリキュラムだそうですね。

はい、そうです。

チームラボは専門性の高いエンジニアを採用するという方針を掲げているのですが、例外的にオンラインスキルアップは未経験者の学生を対象とし、採用への門戸を開いているんです。

画像出典:チームラボオンラインスキルアップ

――森山さんは、未経験者を対象にプログラミング教育を行うことの意義とはどのようなものだと考えていますか?

弊社にとっては、未経験者を教育する意義は「一定のレベル以上に育ったエンジニアを採用できること」にあります

というのも、チームラボのオンラインスキルアップも、弊社の未経験者採用も決してプログラミング教育の慈善事業をしているわけではないんです。

教育を受けて、エンジニアとして育った方がチームラボに入り、活躍するというのがこうした取り組みのゴールです。

採用についてより詳しくお話しすると、教育の過程を通じてその方の実践力を見ることができるのが大きいです。こちらから伝えた内容を素早く理解し、実行できる方は実践力が高く、一緒に働く相手として魅力的ですよね。

未経験から入社し、最初に担当する仕事で得られる体験はその後のキャリアに役立つ貴重なもの

――プログラミング未経験からチームラボエンジニアリング社にエンジニアとして入社した場合、最初に担当する仕事はどういったものになりますか?

研修などを通じ、最低限のプログラミングスキルはもう身につけていることを前提としてお話しすると、最初に担当する仕事はWEBサイトやスマホアプリのテストになるかと思います。

テストというのは、システム全体を把握する上で非常に大事な行程なんですよ。機能を余すところなく、細かく検証することでシステムへの理解が深まります。

そうした知見はいずれ上流行程を担当する時にも絶対に必要になります。テストを通じて得られる経験は、本当に貴重なものですよ。

加えてテストを担当している時期も、会社からプログラミングスキルを高めるために色々な課題を出します。それらの課題をクリアすると、おおよそ数ヶ月後にはエンジニアとして現場に入れるレベルに達します。

――プログラミングとは直接的な関係が浅い、文系のバックグラウンドを持った方も未経験者には多いですよね。文系的な知識やスキルが、開発に活きることはありますか?

開発の前段階であるお客様からのヒアリングや要件定義といった上流行程で活躍する方が、文系出身者は多いです。というのも文系出身者には、コミュニケーション力に長けた方がたくさんいます。

もちろん文系出身でも上流行程ではなく、現場で開発を続けたいという方もいるかと思います。そうしたキャリアを選ぶ人も実際にいます。

ただ全体的には、開発経験を基にした企画やマネジメントという分野で活躍する道を選ぶ人が多いですね。

これからプログラミングを学ぶ人には、ものづくりを楽しんで欲しい

――今後、チームラボエンジニアリングとして取り組んでいきたいことはありますか?

まずはチームラボの開発案件を、チームラボエンジニアリングでしっかりと担当できるように体制を整えていきたいと考えてます。

採用に関しては、引き続き未経験者の採用と教育を進めていきます。特にものづくりに興味がある人の採用は積極的にしたいですね。

――これからプログラミングの基礎を身につけ、チームラボの開発案件に携わってみたいと考えている未経験者は沢山いるかと思います。森山さんから、学習をこれから始める方に向けてアドバイスを頂けないですか?

実は僕自身、社会人になってから、1からプログラミングを勉強した1人なんですよ。

それまでは完全にプログラミングは未経験でした。当然、ITの基礎なんてゼロです。そんな状態で、いきなり実践の場で開発を始めることになったんです。

その時に感じたのは、自分自身で勉強することの大切さです。業務を通じて学習するのはもちろん、業務外の時間でも自己学習をずっとしていました。

日中に仕事をして、帰ってからも寝る直前までプログラミングをやっていましたね。当時は新米のJavaエンジニアで業務系システムを開発していたのですが、大体入社から5年はそんな生活を続けていました(笑)

――非常にハードな日々ですよね。

いま思えば、そうですね(笑)。

とにかくプログラミングが楽しかったので続けられたのだと思います。

業務系システムの会社からチームラボに移り、僕が最初に感じたのは「ソースコードが伸び伸びしているぞ」ということでした。業務系の会社のエンジニアが書くコードって、とにかく規則に沿ってかっちりしているんですよ。

チームラボのエンジニアが書くコードはもっと自由度が大きくて、1人1人のアイデアやひらめきを大切にしている印象を受けます。

これから学習を始める方にはプログラミングを楽しんでほしいです。ものを創ることの楽しさを知ってほしいです。視野を狭めずに、興味を持ったことにはまずチャレンジしてみてください!

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この記事を書いた人

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Kazuto Seki
音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、TECH::NOTEにジョイン。猫とウサギを飼っています。