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4万6000RTの夜桜写真を撮ったエンジニア兼カメラマン「大切な人が傍にいる幸せ」を伝えるためサービス開発と撮影に取り組む

更新: 2020.03.04

カップルのデートにプロのフォトグラファーが同行し、思い出を写真に残す出張写真撮影サービス「ラブグラフ」。
2015年2月の創業以来、カップル写真を中心にユーザー数を伸ばす中、徐々に家族写真や友人同士の撮影にも用途が拡大。これまでに8000人以上に使用され、いまもなおサービスの規模が拡大し続けています。

そんなラブグラフの裏側を支えるのはエンジニア兼フォトグラファー・成澤克麻さん。
Twitterに投稿した夜桜の写真が4万6000RTを突破するなど※その美しい写真で多くの人々を魅了する傍ら、成長を続けるラブグラフの裏側をインフラ、サーバー、フロントエンドに至るまで1人で支えています。(※取材時点の数字です)

成澤さんが撮影した弘前公園の夜桜写真は4万6000RTを突破。今回のインタビュー記事では、アイキャッチ向けに同写真をお借りしました!

目下、エンジニア募集中のラブグラフ。

急成長サービスの開発と写真撮影に日々没頭する成澤さんに、ラブグラフの人気の秘訣や求めるエンジニア像についてお話を聞いてみました。

笑顔がキラキラしているカップルの写真は、かけがえのない素敵なもの

――御社の事業内容を教えてください。

株式会社ラブグラフは「Lovegraph(ラブグラフ)」という出張写真撮影サービスを運営しています。

弊社には200名以上のフォトグラファーが在籍しているのですが、ラブグラフはそれらのフォトグラファーと「写真を撮ってほしい」というお客様を結びつけるプラットフォームです。

これまでラブグラフの主なユーザーはカップルさまだったのですが、いま増えているのは家族やお友達での撮影でして。親子やお友達同士での、何気ない日常の1シーンを撮ってほしいというようなご依頼をいただく機会も多いです。

ラブグラフで撮影されたカップル写真

カップルはどんな状況下でも「その2人の世界」を作り出す

――ラブグラフに掲載されている写真は、被写体がモデルではなく一般人ながら、皆さんが非常に柔らかな表情をしているのが印象的です。

笑っている表情はどのカップルさんも本当に素敵です。
僕自身も休日はフォトグラファーとして活動していて、カップルさんの撮影を担当することもあるのですが「今日のこのカップルは微妙だなあ・・・」と思ったことって、一度も無いんですよ。
どのカップルにもそのカップル独特の雰囲気というのがあって、そしてそれがすごく素敵だなと思います。

――撮影中、緊張で顔が強張ってしまう方も居たりしませんか?

撮影が始まってすぐのうちは緊張してしまう方も中にはいるのですが、カップルさんって不思議なものでどんな状況下でも「その2人の世界」というものを創りだしてしまうんですよね(笑)もちろん緊張をほぐしていただくために雑談したり、お声がけもしますが。
どんなに緊張してても、お2人で居るだけで自然とリラックスしていただけるカップルさんが多いなと感じています。フォトグラファーを差し置いて、撮影中に2人のお喋りが止まらなくなり、どんどん先に行ってしまうカップルさんも中にはいます。

そういうカップルさんを、ちょっと離れたところから1枚撮るだけでとても良い写真に仕上がったりするんです。それはやっぱり、大切な人が隣にいるときの表情は、誰でも素敵なものだからだと思います。

ラブグラフでは家族写真の撮影案件も増加中です

中高時代にはプロのサックス奏者を目指した

――ラブグラフ入社前の経歴を教えてください。

学生時代はサックスの演奏に打ち込んでいました。
中高時代にはプロのサックス奏者を目指してコンクールに出場し、賞を頂いたりもして。

――かっこいいですね!どんなジャンルを演奏していたんですか?

中高まではクラシック、大学時代はジャズをやっていました。

その後、大学院に進学してからは自然言語処理の研究に没頭していました。自然言語処理というのは、ざっくり言うと人工知能の一分野です。僕は1つのことに夢中になると寝食を忘れるくらいのめりこむタイプなんですけど、この時は案の定研究室に寝泊まりするような生活をしてましたね(笑)

在学中は言語処理分野のトップカンファレンスであるACLに論文を通したり、色んな会社のインターンシップに行ったり、海外の研究機関で研究活動をしたりと、様々な経験を積めたと思います。

新卒ではDeNAに入社し、ソーシャルゲームの運用エンジニアとして2年間ほど働きました。退職後、ラブグラフにジョインしていまに至ります。

――ラブグラフへの入社を決めた理由は何だったのでしょう?

ラブグラフの「幸せな瞬間を、もっと世界に」というビジョンに惹かれました。代表の駒下がこのビジョンについて語るときの姿は、すごく楽しそうで。
そしてそのビジョンに共感した優秀な社員達、そして全国のカメラマン達がサービスのために全力で打ち込んでる姿も良いなと感じました。

ラブグラフはいまはまだ小さなベンチャーですが、ビジョンの達成に向けて自分が力になりたいと思って入社を決めました。

RPGツクールでは思うようにゲームを作り込めず、プログラミングを始めた

――プログラミングを始めたのはいつ頃ですか?

小学5年生の頃ですね。「自分でゲームを作ってみたいなあ」と思ったのが、きっかけです。
ゲームを作るのに最初は「RPGツクール」というオリジナルのゲームを作るソフトを使っていたんですけど、思い通りには細かい箇所が作りこめず満足できなくて。
そこで1からゲームを作る方法を調べたら、プログラミングという技術があることを知ったんです。HSPという言語なのですが、インターネット上のドキュメントなどを読んで勉強を進めて、そこでプログラミングの基礎を学びました。

プログラミングを初めて数週間くらいの時期に、物理演算風な処理と乱数を使って画面の上から雪が降るアニメーションを作りあげて感動したことをよく覚えてます。

肝心のゲーム開発はどうだったかというと、結局完成させられなかったんですけどね(笑)ゲームでよく使う実装手法を勉強したり、ゲームのマップや、クォータービューという斜め上方向からの視点の戦闘画面まで頑張って実装したんですけど、そこまでやったら飽きちゃったんですよ。

「言葉の意味を理解する」のはコンピュータにとっては簡単ではない

――大学院で自然言語処理を学ぶと決めた理由は何だったのでしょう?

大学院に進学する際、色々な研究室を調べたのですが、その中で一番研究内容が面白そうだったんです。

――「自然言語処理」という言葉だけを聞くと、非常に難しそうな分野ですが・・・。

分かりづらい言葉ですよね(笑)

自然言語処理という分野にも、幾つかのレイヤーがあります。

一番単純な例は、日本語の文章の分割ですね。「日本語を分割する」という言葉であれば「日本語」「を」「分割」「する」と分けられます。文章を一語一語が意味を持つ最小単位に分割することって人間にとっては簡単なんですけど、コンピュータには難しいんです。

文章を分割する作業を形態素解析というのですが、こうした作業をコンピュータに行わせることも自然言語処理の一分野です。

「分割」に次ぐレイヤーは、語句と語句の対応関係です。例えば「彼女と砂浜で写真を撮った」という文の「彼女と」が「撮った」に係っているということを分析するということです。

この更に上のレイヤーは、文章の意味を理解することです。「僕は先週、富士山に登った」と「一週間前、私は日本で一番高い山に登った」は人間なら同じ意味の文章だと理解できます。でも、使っている単語や文の構成は微妙に違う。

この2つの文章が同じ意味かどうかを判定するのは「意味を理解する」というレイヤーの研究なんですね。そして更に先には推論というレイヤーの研究内容もあります。

僕はこうした自然言語処理のレイヤーの内、複数の文章の意味が同じかどうかを判定するという研究をしてました。

――「文章を分割する」か「文章の意味を分析するか」で、やる内容が全然違うんですね。

自然言語処理という1つの分野ですが、技術としては全くの別物ですね。

いま述べたような研究の他には機械翻訳や、検索エンジンで使われているような膨大なテキストから有意義な情報を抽出する研究など、自然言語処理の研究対象は様々です。

例えば僕がイギリスで研究していた頃のテーマは各種の薬物動態パラメータなどの情報を薬学系論文より自動で抽出し、整理するというものでした。他にはセンター試験の化学問題を人工知能が解く、という研究テーマをアルバイトでやってたりしましたね。

フォトグラファーとしての原点は、風景を撮ること

――成澤さんがインターネット上に公開されている夜桜の写真は、どれも非常に綺麗ですね。

ありがとうございます。風景写真を撮るのがとても好きなんです。フォトグラファーとしての原点は、旅行先で綺麗だと思った風景を撮ることにあると思っています。

上京して就職してからは、旅行にいって風景を撮る機会は少なくなってしまいましたが・・・。その分、最近は人物写真を撮ることが増えてきました。

成澤さんが撮影した目黒川の夜桜写真

――特に目黒川の夜桜の写真は桜の色合いが鮮やかで、目が惹きつけられます。露光時間を少し長めに設定し、撮影したのですか?

露光時間は少しだけ長めですが、特筆すべきほどではないですよ。そもそも、あの写真は結構適当に撮ったものなんです(笑)

――そうなんですか!

ある高名な写真家の方が、写真教室を開いていて。その写真教室で目黒川に行き夜桜を撮るという機会があったんです。

その写真家の方は、こういう派手な写真は撮らないんです。どちらかといえば落ち着いた印象の、でも日常の風景を鋭く切り取るスナップ写真を撮る方なんですよね。

そういう写真が自分も撮影したいと思って写真教室に参加したので、上の写真は「一応、王道の構図もついでに撮らせてください」という感じで1分くらいで三脚も立てずに撮った写真なんです。

家に帰ってから、現像してみたら思いのほかよく撮れていたので試しにSNSにアップしたんですが、まさかバズるとは思ってなかったですね。

ふわっとしたアイデアを具体的な技術仕様に落とし込めるエンジニアが必要

――ラブグラフの開発に使用している言語を教えてください。

フレームワークはRuby on Railsです。WebサーバはNginx、RackサーバはUnicornを使っています。
フロントエンドではJavaScriptを書いています。規格はES6で、フレームワークはVue.jsです。
Wantedlyに詳しく開発環境をまとめているので、ぜひご覧ください。

――2017年10月現在、成澤さんが1人で開発を担当されているそうですね。

はい。以前はもう1人エンジニアが居たのですが、いまは1人ですね。

――正直、タスクが膨大な量になっているのではないかと想像してしまうのですが・・・。

仰る通りです(笑)タスクが山のようになっていて、エンジニア不足がサービスのボトルネックと言っても過言ではないくらいです。手を付けられていないタスクが多いので、もどかしさがあります。

――御社でいま求めているエンジニアは、どういったスキルを持った人材でしょう?

ふわっとしたアイデアや仕様を、エンジニアの側で具体的な技術仕様に落とし込んで実装していく機会が多くあります。
なので決められた通りに開発をするというよりは、相手の希望を汲み取ったうえで能動的に自ら仕様を考え、開発していくプロセスを楽しめる方に来ていただけると嬉しいですね。

また、コードベースを綺麗に保つ、テストを書く、最新の技術をフォローする…など、当たり前のことを当たり前にやって、開発のクオリティを落とさないことも意識しています。恐らくスタートアップにしてはかなり綺麗なコードになってるんじゃないかなと思っています。

そういう、エンジニアとして当たり前の開発ができる人、もしくはそういう開発を学ぶ姿勢がある方を求めています。

――今後、ラブグラフのサービスに導入したい機能などはありますか?

小さい改修はたくさんあるのですが、大きなものだとユーザーさんとフォトグラファーが、サービス上でチャット感覚でやり取りできるメッセージング機能を作りたいですね。

またサイトの決済機能の改修も考えてます。

カメラ好きエンジニアの集まり「Photogrammer Meetup!」が大成功!

――ラブグラフでは、カメラ好きエンジニアが集まる機会を設けてもいるそうですね。

はい。先日は「カメラ好きエンジニアのためのPhotogrammer Meetup!」というイベントを開催し、カメラ好きエンジニア = Photogrammerの方にLT(ライトニングトーク)をして頂きました。

いまでこそ僕はエンジニア兼フォトグラファーとして活動していますが、ラブグラフに入るまではカメラ好きの友人ってほぼ皆無でけっこう寂しかったんですよ。1人でどこかに出かけては1人で写真を撮って、1人で現像するという感じで。もう少し写真を撮る人と交流したいなあという気持ちがずっとありました。

せっかくなら同じカメラ好き、かつ近いバックグラウンドを持ったIT界隈の人同士で交流できたらいいなあと思って企画したのがPhotogrammer Meetupでした。

参加者は広く募ってはいたものの「まあ、10人くらい集まれば十分かな」と気軽に企画したイベントだったんですけど、最終的には想定の3倍以上の方が集まったんですよ。

途中から「え、こんなに人来るの!?」と会場に椅子を追加しつつ、戸惑っていたのが正直なところで(笑)

――どんな内容のLTが行われたのですか?

色々な内容があって、面白かったですよ。「システム開発に活かす、カメラマンのスキル」とか。

――カメラマンのスキルは、システム開発に活きるんですか?(笑)
「え!?どういうこと!?」って思いますよね(笑)でもLTはとても面白かったです。

IT界隈のカメラ好きの方は多いと以前から肌では感じていたんですけど、実際に集まる機会は中々無かったので、イベントが成功して良かったです。

第2回もやるので、ぜひまた多くの方に参加していただきたいです。

ラブグラフは「大切な人が傍にいる幸せ」を何よりも大事にする会社

――ラブグラフのエンジニア採用への応募を検討している方に、メッセージをお願いします。

「こういう方であれば、きっとラブグラフで働くことを楽しいと感じていただけるのではないか」と思う人物像があります。

まず1つ目は、スタートアップで働くことを楽しめる方。インフラからフロントエンド、サービスの企画から分析までサービスの全工程に携わって仕事ができるのはやはり楽しいです。

2つ目は、写真が好きな方。半分冗談、半分本気でいつも言ってることなのですがラブグラフで働くと写真がうまくなるんですよ。僕がラブグラフにジョインして、一番スキルアップしたのは写真かもしれません(笑)

隣の席の人と「この写真良くない?」「めっちゃいい!」というような会話をすることも多いですし、社員には世界的な写真コンテストで優勝しているような人もたくさんいます

3つ目は、ラブグラフのビジョンに共感していただける方。
ラブグラフでは「大切な人が傍にいる幸せ」を大事にしています。相手を大切だと思っていても毎日のように一緒に居ると、改めてその幸せを実感することは中々無いかもしれないですよね。相手が近くにいることの素晴らしさを認識するための手段が、ラブグラフの場合は写真なんです。

僕が撮影したお客様の中には撮影の直前まで喧嘩していたのに、ラブグラフ撮影をしたら仲直りしたというカップルさんもいました。大切な人が隣にいる幸せを日々、実感できるような機会を今後もサービスを通じて提供出来たらいいなと思います。

このようにラブグラフは明確な世界観が存在しているサービスなので、ビジョンに共鳴していただける方にとっては働き甲斐のある場所だと思います。

――「幸せな瞬間を、もっと世界に」というビジョンに沿ったものであれば、写真以外のサービスを今後検討していく可能性もありますか?

もちろん、あり得ます。

しばらくは今の写真事業を伸ばすことに専念するとは思いますが、写真以外にもビジョンを達成できるアイデアがあるならば、サービスとして形にできるか検討したいですね。

プログラミングの楽しみは、他の何物にも代えがたい

――これからプログラミングを始めようと考えている20代、30代の方にアドバイスをお願いします。

僕がプログラミングを始めたのは小学生の時で、いまもコードを書いてます。いま作っているものは小学生の頃に比べてはるかに複雑ですが、いまも昔も変わらない原点は「自分で作ったものが動くと嬉しい」という単純な感情なんです。
やはりプログラミングって楽しいですよ。この楽しみは、他の何物にも代えがたいです。この楽しみを覚えたい方は、ぜひプログラミングを始めてみてください。

 

――成澤さん、ありがとうございました!

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この記事を書いた人

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音楽ライターとしてエイベックス、ビクター、トイズファクトリー等に所属するアーティストの取材を担当。2016年に開催された『Bjork Digital』の取材経験から、VR×音楽に関心を抱く。2017年よりテクノロジーに関するライティングを開始し、テックキャンプ ブログにジョイン。猫とウサギを飼っています。

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